東京・神奈川・埼玉・千葉で探す!引越し業者ランキング » よくある引越しトラブル対処法 » 洗濯機の運搬トラブル
大型家電の中でも洗濯機は、トラブルが発生しやすいもののひとつ。そのため、十分な対策を練らなければなりません。
特に多いと言われている洗濯機運搬の際に起こりうるトラブルと、その対処法を見ていきましょう。
洗濯機は非常にデリケートな大型家電であり、雑に扱うと最悪の場合壊れてしまいます。
トラブルの中でも多いのが、洗濯機の凹みです。
洗濯機は内部の構造上、耐久性は弱い部類に入ります。運搬時の振動によって負荷がかかり、様々な箇所が凹んでしまうことは珍しくありません。
特に厄介なのが、このようなケースではメーカー補償の対象外となるため、引越し業者との示談交渉が必要となるのです。
交渉を有利に進めるためにも、前もって洗濯機の状態を写真で取っておいたり見積もり時に破損・損傷が起きた際の補償について確認したりしておきましょう。
洗濯機には、排水・給水のためのポンプや洗濯機内部のネジなど、数多くの部品がついています。
これら部品は長く使うほどネジが緩んだり、もろくなったりするため取れやすくなるのです。
そのため、運搬時の振動により部品が欠損してしまうと、それが原因で水漏れを起こしたり故障したりする恐れがあります。
よって、購入から期間の経っている洗濯機を運ぶ場合は、丁寧に扱ってもらうよう事前に伝えておくといいでしょう。
きちんと部品を管理してくれる業者に頼めば、洗濯機が壊れる可能性もぐんと低くなります。
洗濯機による水漏れ被害は、放置すれば家屋に甚大な被害をもたらします。
水漏れを初期段階で発見した場合、被害も小さく対処に手間取ることはありません。
しかし、家を留守にしている間に水漏れが発生してしまうと、床が水浸しになる可能性は高くなります。
さらに、引越し先がマンションで、2階以上に引越したとなると事態はさらに深刻なことになりかねません。
床下から水が浸透し、下階の家にまで被害が及ぶ可能性があるのです。
浸透した水は雨漏りの他、電化製品や室内環境に負担を与え、機械の故障やカビの原因となります。
ここまで被害が拡大してしまうと、最悪百万円以上の損害賠償を支払わなければならない事態にも発展します。
引越し業者は、電気・水道工事の免許を持っていません。
洗濯機の接続はあくまでサービスであり、不慣れな作業員が行うと接続が甘くなり水漏れのリスクは高くなります。
また、こういった水漏れの被害は珍しくないようで、「接続後に水漏れが起こっても補償対象にはならない」という注意書きをしている業者も少なくありません。
このような被害に遭わないためにも、洗濯機の設置はプロの水道屋に任せるようにしましょう。
経験豊富な水道屋であれば、完璧に設置してもらえるだけではなく、洗濯機自体に劣化・不具合があった際も迅速に対処してもらえます。
洗濯機の凹みや傷、または故障による水漏れによるトラブルを回避するための方法を紹介します。
洗濯機は、使用していなくても機械内部に水が溜まっています。
引越しで運ぶ時に溜まった水が漏れてしまったり、それにより他の電化製品を浸水させてしまったりすることがあります。
このようなトラブルを引き起こさないためにも、水抜きは忘れずに行ってください。
一般的な洗濯機における、水抜き方法を解説します。
給水ホースは、洗濯機と給水栓を繋ぐパーツです。ホース内は水が溜まっていることが多いため、最初に対処しなければなりません。
【給水ホースの水抜き方法】
給水ホースの対処が終わったら、次は洗濯機本体の水抜きを行います。
洗濯機には縦型式とドラム式の2種類があり、水抜きの手順はそれぞれ異なります。
【縦型式洗濯機の水抜き方法】
洗濯機内に残っている水と、排水ホースに残る水を流し出します。再度、洗濯機の電源を入れ、脱水コースを選んでスタートします。時間は一番短いコースでかまいません。操作方法が機種によって異なるので、取り扱い説明書を参照にしてください。
参考:引越しで洗濯機を運ぶ手順と水抜きの方法|引越しの準備のことならズバット 引越し
【ドラム式洗濯機の水抜き方法】
ドラム式洗濯機には、洗濯機内に溜まった糸くずなどの異物を取り除く機能があり、これで洗濯機内に溜まった水を排出することができます。多くの場合、洗濯機本体の下部に設置されたドレン(つまみ)をゆるめることで、排水が行われます。排水された水は、洗面器などで受け止めます。ドレンの位置などは、取り扱い説明書を参照にしてください。
※メーカーや機種によって水抜き方法は異なるので、事前に説明書の確認を忘れず行うようにしてください。
クッション素材を用いてくれるかチェック
凹み対策としては、業者が洗濯機を丁寧に扱うかどうかをチェックするのが重要です。
大事に扱ってくれる場合、クッション材を巻いてくれるので洗濯機が傷ついたり凹んだりするリスクは大幅に軽減できます。
また、クッション材を用いることで、洗濯機をぶつけて壁や床を傷つけるといった心配もありません。
輸送用ネジを用意【ドラム式洗濯機の場合】
もし、使用している洗濯機がドラム式洗濯機ならば、輸送用ネジを準備する必要があります。
ドラム式洗濯機は構造上、洗濯槽が宙に浮いている形となります。
そのため、トラックなどで輸送するとドラムや洗濯槽が左右に揺れ、内部で衝突を繰り返し、故障してしまう可能性があります。
洗濯機を傷つけずに運ぶためには内部でドラムを固定する必要があり、その際に使用する固定具を輸送用ネジといいます。
輸送用ネジは、洗濯機を新品で購入した際に必ず付属品としてついています。
もし、この輸送用ネジを付けずに引越しで運んでもらった場合、壊れても補償対象外になるので気をつけましょう。
ちなみに、縦型洗濯機は構造上振動に強いので固定ネジはありません。
しかし、壁にぶつからないように、前述したクッション素材を使用しましょう。
取り付けは電気工事関連業者に依頼
前述したように、引越し先での取り付けで可能な限りトラブルを無くしたいのなら、洗濯機の取り付けは電気工事関連の業者さんに依頼しましょう。
取り付け費用は業者によって様々ですが、3,000~4,000円が相場となります。
「洗濯機の取り付けにそこまでお金をかけたくない!」と思う方もいるかもしれません。
しかし、何らかのトラブルに見舞われた場合、被害額は数千円どころか数万円以上にアップする可能性があるのです。
転ばぬ先の杖ということで、取り付けはプロに任せるのをおすすめします。
もし引越し業者に依頼するなら保険の確認を
近年、引越し業者の質は向上し、運搬に関しては昔とは比べ物にならないほど安全かつ安心なサービスが提供されています。
しかし、どれだけ運搬に気をつけていても、トラブルを完全に防ぐのは難しいものです。
運搬時のトラブルは洗濯機だけではなく、テレビを運んでもらったらヒビが入っていたりパソコンのモニターが割れていたり…他にも荷物が紛失するケースもあります。
こういったトラブルは、作業に慣れていない日雇い従業員が多い業者で頻発し、繫忙期などの人手が少ない時に起こりやすくなります。
よって、引越しの時期によっては、トラブルに対する対処方法を前もって考えておく必要があります。
損害保険の確認
トラブルによって荷物が破損した場合、賠償は損害保険によって補填されます。
しかし、どのような損害保険に入っているかは引越し業者によって異なります。
そのため、見積もりの際に損害保険に入っているかを確認した後、補填内容について尋ねるようにしてください。
特に確認すべきことは、下記のとおりです。
- 掛け金はいくらで、どの程度の補償か
- 見積もりに保険料は含まれているのか
- 見積もりに保険会社の情報が記載されているか
この質問に対して、しっかり回答できる業者は信用性が高いと考えてもいいでしょう。
引越し業者の中には、損害保険に加入していないので安く済ませられるというケースも存在します。
万が一トラブルが発生した場合、節約しようとした費用よりも高くなりかねません。
引越し業者は、費用だけではなく多角的な視点から比較検討を行うことが大切です。
対処法を知っておけば洗濯機のトラブルは防げる
引越しは、あまり頻繁に行わないものです。
そのため、業者選びが甘くなってしまい、それが原因で様々なトラブルに見舞われます。
洗濯機のトラブルはその最たるものであり、被害を終息させるために高額の支出が発生する恐れもあります。
しかし、事前準備や有事の際の対処法を知ることで、被害を最小限に抑えることは可能です。
事前に引越しに関するトラブルや対処方法を把握することが、安心できる引越しのポイントです。